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  • 執筆者の写真toraim

トライムが朝日新聞・毎日新聞・KBS京都テレビに取材されました!

更新日:2021年6月13日

シフォンケーキとランチのお店・トライムが朝日新聞・毎日新聞に取材されました。

朝日新聞は2021年5月23日版、毎日新聞は6月11日版です。更にKBS京都テレビでは6月15日(火)17:45~18:00に【newsフェイス】で取り上げられた内容が再放送されます!!


以下は【朝日新聞デジタル】より

https://www.asahi.com/articles/ASP5Q76P5P5NPLZB006.html


京都市伏見区にあるレストラン「トライム」は、知る人ぞ知る名店。店の一角を占める大きなプラレール展示が、料理とともに、多くの親子連れや鉄道ファンらを魅了してきた。ユニークな店構えの出発点は、難病を患った少年と店主の出会いにあるという。


 黄色い柱が支える青いレールの上を、8両編成の新幹線700系やきかんしゃトーマスが軽快に走っていく。


 「あっちもみてみたい」


22日、久御山町から誕生祝いで家族で来た吉田慎矢君(2)は、母親の胸のなかで、目の前の模型の数々に釘付けになっていた。


全長18メートルの巨大プラレール、エヴァ柄新幹線も


 店内を飾るプラレールのジオラマ展示は幅7メートル、奥行き2メートル、高さ2メートル。全長18メートルのレールが複層構造で組み立てられ、エヴァンゲリオン柄の新幹線や、人気が高いドクターイエローなど約40種類の車両を走らせることができる。


 プラレールは、玩具大手タカラトミーが1959年に発売した、幼児向け鉄道模型の代名詞ともいえる人気商品だ。国内外問わず、大人のファンも多く、鉄道会社の運転士の訓練にも使われている。


 「まだ帰りたくないという子どもたちの声を聞くと、楽しんでもらえたんだなとうれしく思う。鉄道模型を懐かしむ大人も来られます」と、店主の小川清美さん(63)は話す。


 トライムは、2016年に開店した。夫の治夫さん(65)と、治夫さんの元同僚の飛川和江さん(66)の3人による共同経営。誰も飲食店での勤務経験がなく、手探り状態だったが、一つだけ決めていた。


 子どもたちの憩いの場にすることだ。


 時は07年にさかのぼる。心理カウンセラーだった清美さんは、知人を介して、7歳の「マー君」と出会った。少年は自転車から転んで出血が止まらなくなり、治療先の病院で余命半年の白血病と診断されていた。


白血病の少年が打ち明けた最後の夢

 マー君は清美さんとの面談で夢を語った。「もう一度、自転車に乗りたい」。これを知った両親が自転車を新調し、病室で一度だけ乗ることができた。その2カ月後、亡くなった。


 「あの子の命を喜ばせてくれてありがとう」。マー君の母親に言われた言葉が原点になり、清美さんは、小児がん患者と家族をサポートするボランティア活動を始めた。その活動で、一人の少女に言われた「ケーキ屋になればいいのに」という一言が、トライムのヒントになったという。


 無添加、手作りにこだわったケーキや料理を提供するだけでなく、子どもが心から喜ぶ場所にしたい。そこで、飛川さんが知人からプラレールを借り、お店に置くことに。車両を年々買い足し、「子どもが使わなくなったから」と提供してくれる人も現れた。


コロナ禍で経営きびしく

 経営が軌道に乗りかけた矢先、コロナ禍に見舞われた。客足が遠のくようになり、経営はまた厳しくなった。SNSでの店のPR強化の準備を始めたほか、プラレールの購入費などに充てようと、4月からクラウドファンディング(CL)で支援を呼びかけている。


 清美さんは言う。


 「これでも続けられるのかと試されているよう。それでも、やるわよ」





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